新 年 に 思 う
生まれたからには、誰しも長寿を願いますが、世に言う「不老不死」がはたして真の幸せを導くのでしょうか。
というのは、仮に当の不老不死が実現出来たとしても、私達生身の人間が作った社会も、同じく不老不死になりますから問題です。つまり、「社会」の矛盾が何時までも引き継がれたのでは、延命イコール幸せ・安心というわけには行きません。永遠に生きられないから、永遠の世界に憧れているのに、苦しみが永遠の道連れになっては、たまったものではありません。いや、それどころか、何の憂いもない不老不死の楽園エデンを与えられたのに、「退屈」して蛇の誘惑にのったため、以来労苦と死を背負わされたのが、私達人間です。
それらを考えると、人生長ければよしというものでもないようです。
元日は特別の日なので日常ではあまり考えないが、大切だと思えることに目を向けて見ました。   
2006年1月1日 
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